これだけ知っておけば十分!3つの軽量Linuxデスクトップ環境を比較
Linuxは自由度が高く、自分の好きな環境を使えることが魅力の1つです。
デスクトップ環境も選択肢がいろいろあるのですが、軽量のデスクトップ環境を探しているなら、数はそれほど多くありません。
また、デスクトップ環境はOSインストール後に個別にインストールすることもできますが、ディストリビューションに始めからセットになっているものを選ぶ方がトラブルが少ないので、おすすめです。
今回は、メジャーな軽量Linuxデスクトップ環境を3つピックアップして、比較します。
デスクトップ環境とは
まず、「デスクトップ環境」という言葉の定義を復習しておきます。
デスクトップ環境とは、
コンピュータのグラフィカルユーザインタフェース (GUI) を提供するソフトウェア
引用元: Wikipedia
です。
カタカナが多くてわかりにくいかもしれないので、1つ1つ噛み砕いて理解してみます。
インターフェースとは、コンピュータと人とのコミュニケーションの仕方です。
GUIはGUIの反対を知ると、理解しやすいと思います。
GUIの反対はCUI。CUIは、コマンドを使ってコンピュータを操作します。WindowsのコマンドプロンプトがCUIです。
GUIは、ボタンを押したり、マウスをクリックしたりすることによって、コンピュータを操作します。
デスクトップ環境は、ウィンドウ、アイコン、メニュー、ツールバー、デスクトップ、ボタンなどから構成されています。
いろいろなデスクトップ環境
メジャーなデスクトップ環境の2強は、KDEとGNOMEです。
しかし、KDE、GNOMEともに3Dや複数のワークスペースやウィジェットが使えたりと、綺麗なグラフィックを使っている反面、コンピュータのリソース(メモリやCPU)を使うので、パソコンのスペックや使い方によっては重くなることがあります。
最新のパソコンであれば、快適だと思いますが、もし、古いパソコンで使うデスクトップ環境を探しているなら、KDEやGNOMEではなく、軽量デスクトップ環境が適しています。
もともとWindowsがインストールされていたパソコンならば、Windows XPがインストールされていたような古いパソコンでも軽量デスクトップ環境が快適に動きます。
軽量デスクトップ環境
軽量デスクトップ環境で有名どころといえば、Xfce、LXDE、Enlightenmentの3つだと思います。
上記デスクトップ環境が初めからインストールされているディストリビューションの中から私の独断と偏見でそれぞれBESTをセレクトし、スクリーンショットと必要スペックを紹介します。
スクリーンショット
Linux Mint 17(Xfce)
Linux MintはUbuntuからフォークしたディストリビューションで、現在世界で一番人気です。
デスクトップ環境はCinnamon、Mate、KDE、Xfceから選択できます。
現在、私が使用しているのがこちらのLinux Mintです。
LXLE 14.04.2(LXDE)
LXLEは、Lubuntuからフォークしたディストリビューションです。
Bodhi Linux E19(Enlightenment)
Bodhi LinuxはUbuntuからフォークしたディストリビューションで、デザインがクールです。
但し、まだ日本語情報が少ないようです。
必要スペック
ディストリビューション | Linux Mint 17 | LXLE 14.04.2 | Bodhi Linux E19 |
---|---|---|---|
デスクトップ環境 | Xfce | LXDE | Enlightenment |
CPU | x86 プロセッサ | Pentium 3 (Pentium 4推奨) |
1.0GHz |
メモリ | 512 MB (1GB推奨) |
512 MB (1GB推奨) |
256 MB (1GB推奨) |
ハードディスク | 10 GB | 8 GB | 4 GB (10 GB推奨) |
グラフィックス | (OpenGL enabled推奨) | ||
その他 | DVD drive or USB port |
もし、このスペックよりも低いPCに合うデスクトップ環境を探しているなら、上級者向けになりますが、今回の記事ではここまでにしたいと思います。
いかがでしたか?
この記事を読んで、あなたにぴったりなデスクトップ環境が見つかれば、幸いです。